導入事例と採用側の想い

群馬県障害者情報化支援センター

ご担当者(視覚障がい者・ 車いす利用者 他)様

設置場所:誘導ブロック延伸~ロッカー前

Q.バリアフリーについてどのように感じていますか?

「とりあえずつけている。とりあえずやっている」といった、健常者の視点で整備している。というのを感じますね。当事者の意見にもう少し耳を傾けてほしいなと思います。
今、色々と企業さんが新しいものを世に出してくれていると思いますが、中には、当事者と開発者の間にズレがあるので、意見交換の場を頂けたらありがたいですね。
ターゲットは誰なのか。では、そのターゲットに話を聞くのが一番だと思います。

◎手引きやお声がけについて
自分が慣れている場所は、道が分かっているので手助けの必要はないのですが、健常者が、良かれと思って目印(点字ブロック等)に連れて行って下さる方がいるのですが、余計に分からなくなってしまう。ということはありますね。
健常者側は、障がいをお持ちの方が「大丈夫です」と言っても、遠慮していると思っているのかもしれないですね。「いいから、いいから。こっち。」という感じで…。
「心配だから」と思って、ずっと隣を歩かれるのも気配だけ感じるのであまりいい気はしないですね。
もし、見ていて「不安だなぁ」など思われる時は、第一声として「お手伝いしましょうか?」とか「何か困ってますか?」と声をかけて頂けるだけでも、気持ち的にはだいぶ楽になります。最近はよく「お手伝いしましょうか?」と声をかけて頂けるようになりました。
それで「大丈夫です。ありがとうございます。」とこちらが返したら、本当に大丈夫なので。サポートは不要です。
もしそれでも「大丈夫かなぁ~」と感じるようであれば、少し離れたところから見守っていただければと思います。本当に無理だったらこちらから助けを求めますので、その際には手助け頂ければありがたいです。

車いすもそうですが、例えば車に乗り換えるときに、車いすを積むのが大変そうと思って、手伝ってくださる方がいらっしゃいますが、自分の感覚ややり方がありますので、こちらも見守っていただければと思います。

Q.歩導くん ガイドウェイを導入してみていいかがですか?

3年前のサイトワールドで、お目にかかりましたので、歩導くんは存じ上げておりました。
私は車いすを使用しておりますので、点字ブロックを乗り越えるのに難はないですが、ガタつくのが気になっていたので、御社の製品に興味はありました。荷物とかを載せていると、がたつきの振動で落ちてしまったりしますしね。

Q.使用感はいかがでしょうか?
◎視覚障がい者側のご意見
Aさん:私は、誘導マットの上を無意識に歩いています。誘導マットの上を歩いていればとりあえずぶつかることはないのかな。と。靴を履き分けているので、靴底が厚いときは分かりにくいなと思うことはあります。しかし、ご案内が無ければ、初めて来る場所では分からないと思います。

Bさん:絨毯と誘導マットの境目が分かりにくいですね。どちらも柔らかい感触なので。
床材次第ですかね。床材が絨毯のところには薦めにくいですが、タイルのようなところであれば薦めたいと思います。マットがもう少し固いとか、白杖への跳ね返りがもう少しあるなど、分かりやすい目印になればと思います。
しかし、現在でも手掛かりにはなっています。以前は、ロッカーまでは一人では歩けず、机や本棚を伝って歩いていたので。

総合病院などの空間が広いところにあったら便利ですね。病院は台車などが通るので点字ブロックはつけないという話を聞いたことがありますが、大きい施設はひとりでは歩けないです。診察に行くときはスタッフの方に呼ばれて連れていってくれるのでいいのですが、診察後の帰りが問題ですよね。以前、総合病院の耳鼻科へ行って帰る際に30人ぐらいぶつかってしまったことがありました。

◎車いす使用者側のご意見
幅が広くて(※)走りやすいですね。絨毯は車輪が引っ掛かりやすいので、誘導マットがあると動きやすいです。弱視の方で色が見やすいというお声を頂いたこともあります。
今後、視覚障がいの方が満足されて、かつ車いすユーザーも満足できるものができれば、
是非、屋内外に広まってほしいと思います。
やはり、点字ブロックですとガタつくので。駅員さんやヘルパーさんの方たちが、点字ブロックを通るとき、なるべく振動が来ないように気を遣ってくださるのですが、それに対してこちらも気を遣ってしまいますね。


※440mmの幅広タイプの歩導くんNEO(現在は販売終了。歩導くんPlusとして販売。)
奥の屈折している先が、歩導くんガイドウェイ(300mm幅)

Q.今後、どのような活動をされて行きたいですか?

以前は、ミニ展示会をやっていたのですが、予算の関係もあり、今は出来ておりません。
パソコン利用の支援だけですと、中々センターに来て頂く機会もないですので、ミニセミナーや情報交換会などを増やして、もっとコミュニケーションの場を作って行きたいですね。
一般の方にも自由に参加できるイベントがいいですね!
イベントを通じて、身近にいる障害のある方の力になってほしいと思います。

群馬県障害者情報化支援センターHP:http://www8.wind.ne.jp/gunma-johocenta/

取材日:2018年11月20日