2025年6月4日
大阪湾の中心にある夢洲にて現在開催中の「2025年大阪・関西万博」会場に、視覚障害者歩行サポート製品である「歩導くん ガイドウェイ」ならびに「ガイドレット」を納入いたしました。
どちらの製品も、視覚障害者が屋内で安心して歩行できる空間の創出に寄与します。錦城護謨は、すべての人が安全で自由に移動できる空間づくりをお手伝いいたします。
いずれの製品も東ゲート・西ゲートの周辺施設に設置されています。(全25箇所)
※2025年5月25日現在の情報です。利用状況等により予告なく変更される場合がございます。
【設置場所(一部抜粋)】
・アクセシビリティーセンター内
・チケット引換所
・EXPOアリーナ「Matsuri」周辺のトイレ施設
・バリアフリートイレ 個室内部
「既存の床の上に設置する」製品特性を生かし、万博会期終了後、施設を解体する際に製品を撤去・保管し、別の場所でのリユースが検討されています。
例えば地元の学校や福祉施設等に移設すればレガシーとして継承することができ、SDGsの 観点からも持続可能な社会の実現に貢献できると考えられます。
※リユース対象はゴム製のマット部分のみであり、接着に使用する両面テープはリユースできません。
2024年4月に改正された「障害者差別解消法」では、合理的配慮の提供が民間企業でも義務化されました。これにより、視覚障害者を含むすべての人が快適に移動できる環境を整備することは、もはや特別な配慮ではなく、社会全体の責任であるべき時代が来ています。
錦城護謨は2007年にバリアフリー推進課を設立し、創業88年のゴム部品製造技術を活かした開発力と技術力を強みに、視覚障害者の移動サポート製品の製造・販売、および関連ビジネス展開に取り組んできました。「歩導くんガイドウェイ」「ガイドレット」は、合理的配慮の実現を後押しするツールとして、今後さらに社会に普及していくことが期待されます。
バリアフリーおよびユニバーサルデザインの推進は、もはや一部の企業や団体だけが担うものではなく、社会全体で取り組むべき課題です。誰もが安全に移動できる未来のために、企業の技術力だけでなく、積極的に実践していく意識の変革が求められています。