導入をお考えの方へ
これはあらゆる施設に言えるんですが、建物内はほとんど点字ブロックが敷設されていないんです。
トイレの場所もほとんど分からないです。こちらとしては、トイレの入り口まで誘導してもらえれば何とかなるんですけれどもね。たとえ造りが複雑なところでも、入口まで誘導してもらえれば、周りの皆さんが親切なので、声を掛けて助けて下さる方がいます。トイレ内が広くて構造が複雑であれば、個室までの誘導路も欲しいですね。でも、まずは入口まで誘導路が欲しいです。
あとはエスカレーターの上りと下りに誘導が欲しいですね。エスカレーターまでの誘導ブロックが繋がっていないところが多くて困っています。警告ブロックは有るのですけどね。音声で知らせてくれるところもあるんですけれど、エスカレーターの間隔が近すぎると、上りと下りのどっちを案内しているのか分からなくなっちゃうんです。だからと言ってエスカレーターまでの距離が1mでも離れると、乗り場の場所が分からなくなります。歯痒いところですね。
「設置していても気にならない。」と皆さんからのお声を頂いています。誘導マットが汚れていくのは、バリアにならずにどんどん歩いているというプラスの証拠です。エッジにも引っかからず歩きやすいので、「これがバリアフリーなのねー」と思います。同じ事務所のフロアの方からも、「全然気にならないしいいね」とのお声を頂きました。
かでる2・7では、大会議室で様々な研修を開催していまして、車いすを使用されている方もいらっしゃるんですが、「これ(誘導マット)いいね」と話しているのを聞いたことがあります。
あとは他の市町村の方がこっそり見に来たりもしているようです(笑)「あぁ!これだこれだこれだ!」って、廊下でお話しされているのを聞いたことがあります。恐らくですが、道視連の新聞に掲載されていた記事を見て、視察にいらしたのかと思います。
(誘導マットの認知については)当事者の方たちに、ちゃんと正しく知ってもらいたいですね。もちろん有意義ですから。中には「誘導マットは必要ない」と仰る方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも『必要』とされる方に、『どこに必要なのか』をちゃんと聞くことが大事かなと思います。そうですね。ディスカッションができる場があればいいのかもしれないですね。
そして、そのような場所に当事者だけでなく、サポートをする方にも参加いただいて、何が必要なのかを共に考えていくような取り組みができたらいいですね。
取材日:2017年7月14日