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映像インスタレーション『End of the Line』の写真 映像インスタレーション『End of the Line』 笠原莉花子(仮名・23)様 設置場所 東京都美術館内 第三公募展示室
(第72回東京藝術大学 卒業・修了作品展にて)
常に一緒に生きている

歩導くんガイドウェイ初の芸術作品とのコラボレーションとなった今回。

 

2024年1月28日から2月2日まで開催された第72回東京藝術大学 卒業・修了作品展にて、先端芸術表現科 笠原莉花子(仮名・23)作、映像インスタレーション『End of the Line』に採用いただきました。

 

Alt:エンドオブザラインと英語で書かれたテキストと映像空間をイメージしたイラストが描かれたサイネージ

【作品紹介】

 

End of the Line

end of the line:終点、終着駅、行き止まり、我慢の限界

笠原莉花子(仮名・23歳)

映像インスタレーション/23分

 

本作は、『親密圏/公共圏における障者女性の自立生活』をテーマにした映像インスタレーションである。

 

「もし自分たちがルームシェアをしていたら」という設定の下、当事者三名がロールプレイを行なった。その様子をインタビューを交えて映像作品とし、公共交通機関を模した空間に投影している。

 

介助する/されるというフレームを内包・逸脱した新たな他者との関係性を模索するだけでなく、障害特性による独特なリズムや、傾聴とコンフリクトを含んだコミュニケーションの豊かさを提示し、この社会に未だ根強くある優生思想に対してしなやかな抵抗を試みる。

 

この会場にいる人の多くは、ホーム上の黄色い線の内側を歩き、ベルの音が鳴り響く改札を抜けて来たはずだ。障書者が安全に暮らすために整えられた街の在り様を、人々は見るとも聞くともなしに受け入れている。

 

障害のある人は、過去全ての時代と地域に存在した。しかしもうすぐ、人類史上初めて、特定の障書のある子供が生まれない時代がやってくる。彼らはここから先へは進ませてもらえない。これは、出生前診断によって判別可能な障害のある家族を持ち、出産がまだ人生の選択肢にある人間としての予感である。

 

最も身近な存在である家族が、先端芸術表現なるものからは最も遠い鑑賞者であるような気がして、在籍中は継続的にこのテーマに取り組んできた。すべての人に開かれているはずの公共の美術館で本作を展示することで、己の予感を裏切る未来のため、もうすぐ辿り着いてしまう終着駅の行先変更を目指す。

 

(作品紹介文より一部抜粋)

すべての人に開かれているはずの公共の美術館で

電車のホームベンチで座る女性三人組。一人は白状を持っている

 

Q:東京都美術館での展示スペースに歩導くんガイドウェイを採用した理由をお教えください。

 

制作当初より、(電車のホームで三人の女性が語らう)映像内容とリンクさせるために、視聴スペースと通路の間を沿うように点字ブロックを設置することを考えていました。

 

作品の展示スペースとなった美術館という空間は、『すべての人を包括する場所』という役割を持っているからこそ、映像のなかで起こっていることが決して別の世界のことではなく、駅のホームや公共の場で平然とおこっていることを伝えたい。自分がそこにいるかのようにみせたい想いがありました。

多くの入場者のニーズを汲んだスペースづくり

点字ブロック設置にあたり、懸念点もありました。数年前に車椅子ユーザーの方と作品づくりをした際「点字ブロックにひっかかることがある」と聞きました。

 

藝大の卒展は毎年多くの入場者が見込まれるので、点字ブロックを設置することで、車椅子だけでなく、ベビーカーや高齢者の妨げにならないかをインターネットで調べていたところ、「歩導くんガイドウェイ」を見つけました。

 

Q:来場者の反応はいかがでしたか。

 

インタビューに応じる東京藝術大学 先端芸術表現科 笠原莉花子(仮名・23)さん

 

まず、これなに?という反応でした。

 

マットの色は黄色(マンゴーイエロー)を選んだので、点字ブロックらしきものという認識ではいたと思います。どういったものなの?というご質問もいただきました。
会期中は出演者も来てくれて、視覚障害のある彼女は「すごいね。わかる」と言い、楽しそうに歩いていました。

 

また、私の想像以上に車椅子やベビーカー・高齢者の来場者が多かったです。どういった層の方が来場されるかわからないなか、できるだけ多くのニーズを汲んだ展示映像作品を作れたことは、トラブルも避けられよかったです。

会期中の6日間はたくさんの方にご来場いただきましたが、マットが剥がれることもなく、丈夫ですごい!と思いました。

 

視聴スペース手前に敷かれた誘導マットを前に映像作品をじっくりみている複数の人

Q:本製品をお選びいただき、そのほかにも良いと思った点があればお教えください。

 

カラーバリエーションが豊富なところが良いなと思いました。今回は、映像のインパクトや空間の暗さを意識し、黄色(マンゴーイエロー)にしましたが、ギリギリまで色選びで悩みました。そのほか、製品情報も詳しく書いてあり、関連論文も掲載されていてエビデンスがしっかりある点も安心して選べました。https://guideway.jp/evidence/

 

会期が迫っているなかウェブサイトをみてから電話問い合わせをし、時間の不安もありましたが、スタッフの方に丁寧に対応いただき安心して注文することができました。

Q:実際に利用され、ここにあったらいいなと思う場所はありますか。

 

演奏を聴きに行くようなホールや商業施設など不特定多数の方が行き交う場所や、エレベーター前など、車椅子の方も一緒に使うような空間に設置されるといいなと思いました。そのほか、支援学校や体育館との相性もいいと思います。

 

誘導路が「受付まで」に留まるケースが多いことを表現したイラスト

Q:これから「歩導くんガイドウェイ」に期待することやご意見などありましたらお教えください。

 

予算やスペースの限られたイベントだと、バリアフリーは後回しにされがちかと思います。そんななか、「なにから始めたらいいのかわからない」そんな方にとって、歩導くんガイドウェイを設置することは一番敷居の低いはじめ方になるのではと思っています。これから使用実例がもっと増えていくと良いなと思います。

 

東京藝術大学 先端芸術表現科 笠原莉花子(仮名・23)さん正面写真

 

 


取材日:2024年3月21日

 

第72回東京藝術大学 卒業・修了作品展 笠原莉花子(仮名・23)さま紹介ページ
https://diploma-works.geidai.ac.jp/2023/catalogue/inter-media-art/rikako_kasahara_(alias_23).html

 

笠原莉花子(仮名・23)さま、第44期 国際瀧冨士美術賞 優秀賞・グランプリ受賞 紹介ページ
https://jptca.org/scholarship#gallery-scholarship

 

笠原莉花子(仮名・23)さま 紹介サイト
https://coco-de7.com/site/wp-content/uploads/2023/10/19554529756527bcb099a3a.pdf

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