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2023年2月1日

視覚障害学生を受け入れる、大学職員の皆さまへ

視覚障害学生への合理的配慮の方法を思い浮かべる人

 

大学受験シーズンの到来で、忙しく過ごされている方も多いのではないでしょうか。本記事では、新年度に向けて、今から準備できる視覚障害学生への合理的配慮の事例をご紹介いたします。

 

 


 

 

特別支援学校高等部を卒業した後の進学率

文部科学省の発表によれば、特別支援学校高等部に所属する視覚障害を持つ生徒のうち、進学率は89人、そのうち大学へ進学するのは41人だそうです。(令和元年度の場合)
この数字はあくまで特別支援学校の高等部卒業生のみの数字であり、実際は見えにくさを感じながら大学に入学する方はもっと多いと見込まれます。

 

 

合理的配慮を知っていますか?

2016年に施行された「障害者差別解消法」によって、障害者への差別的取扱いの禁止と合理的配慮の不提供の禁止が義務づけられました。この時点では民間企業(私立大学を含む)では努力義務となっていましたが、2021年に成立した「改正障害者差別解消法」では、公民を問わず法的義務として合理的配慮を提供することが求められるようになりました。

施行前に実施された文部科学省の検討会では「障害のある学生が障害を理由に修学を断念することがないよう修学機会を確保することが重要」という方針が示されています。ただし、学生の要求全てに配慮しなければならない訳ではありません。大学側としては支援体制や財政面で過度な負担となる配慮は対応しなくてもよく、「可能な範囲でどのような支援ができるか」という落としどころを学生と一緒に考えることが主となります。

学生の障害の程度(全盲・弱視)を問わず、支援が必要な範囲を事前に共有し、現状の体制・設備でどこまで対応できるのか、何が足りないかを把握しておくと安心です。

 

【視覚障害学生への支援を検討する際に確認すること】

□大学で保有している支援機器の確認
(音声読み上げソフト対応パソコン・拡大読書器・点字プリンター など)

□持ち込みを許可する支援機器の確認(ICレコーダー・点字電子手帳・単眼鏡 など)

□学生ボランティアによるノートテイクの有無

□キャンパス内の点字ブロック整備の有無

□点字ブロックや手すり等の道しるべがない場所での移動支援の有無

 

 

 

屋内の点字ブロックを設置しにくい場所には誘導マットで対応できます

「歩導くん ガイドウェイ」は、視覚障害者の歩行をサポートするゴム製の屋内専用誘導マットです。単独歩行ができる方には、点字ブロック(誘導ブロック)と同様に移動の道しるべとしてご利用いただけます。
表面に突起物が無く、製品周囲がスロープ形状のため、高齢者や幼児、肢体不自由者がつまずきにくい形状となっています。既存の床の上から両面テープで接着するため、専用工具不要・短時間で設置が可能です。特に点字ブロックを設置しにくい環境での移動支援に適しています。

 

入口から受付までに誘導マットを設置した事例写真

 

 

大学構内に誘導マットが設置された事例

 

●兵庫教育大学様
棟内入り口から講義室・階段までの移動サポートにご活用いただいています。
誘導マット設置場所検討の際には、視覚障害学生にも立ち会っていただき、どのような場所に誘導マットが設置してあると移動しやすいかのヒアリングを実施しました。

 

兵庫教育大学の事例写真

 

 

●東京学芸大学様
研究棟の入口~階段までの動線に設置し、ご活用いただいています。
同大学の障がい学生支援室では、全盲の学生が壁にぶつかりながら歩いている姿を見て「何かしてあげられないか」と対策方法を考えいたところ、他大学で誘導マットが使われているのを見て、設置を決められたそうです。

 

東京学芸大学 研究棟の事例写真

 

同大学では、附属図書館の受付カウンター周辺にも誘導マットを追加導入いただきました。

 

東京学芸大学 附属図書館の事例写真

 

 

●流通経済大学様
新松戸キャンパスと龍ヶ崎キャンパスの各棟において広範囲にわたり誘導マット「歩導くん ガイドウェイ」を敷設いただいております。
学内には視覚に障害のある方は在籍されていないのですが、 製品が持つユニバーサルデザインの特性と 大学が目指すSDGsの理念が一致したことで、 学校関係者の方から高い評価と信頼をいただくに至りました。

 

流通経済大学 新松戸キャンパスの事例写真。ピクトグラム「RYUTSU KEIZAI UNIVERSITY」

 

 


 

 

誘導マット「歩導くん ガイドウェイ」は、これまで多数の大学で視覚に障害のある学生さんの移動を支援してまいりました。私たちは、見えない・見えにくい新入生をお迎えする各大学の皆さまと一緒になって、学生さんのキャンパスライフをより良いものにしたいと考えています。

 

製品についてもっと詳しく知りたい、他の事例も聞いてみたいなどのお問い合わせは下記リンクボタンのフォームまたはお電話にてご連絡ください。状況に応じて、サンプル品の貸し出しや学内での体験会なども承ります。

 

また誘導マット以外にも、拡大読書器や音声案内装置など、関連製品のご紹介も可能です。まずはお気軽にご相談ください。

 

 

 


 

AHEAD JAPAN(全国高等教育障害学生支援協議会)の2021年度 全国大会(オンライン開催)に掲載した説明動画も併せてご覧ください。

 

 


 

※参考資料

文部科学省-特別支援教育資料(令和元年度)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1406456_00008.htm

 

日本学生支援機構(JASSO)-障害学生支援
https://www.jasso.go.jp/gakusei/tokubetsu_shien/index.html

 


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