知る・役立つ
病気や事故で目が見えない・見えにくい状態になった人が、元の生活に近い状態を取り戻し、自立できるようにするための支援や訓練。視覚に頼っていた人が視覚障害になると、多くのことが難しくなったりできなくなったりします。そこで、専門家による指導やサポートを受け、視覚以外の身体機能や残存する視機能、あるいはIT機器や補助具などを活用しながら、歩行・読み書き・家事・仕事などができるようになることを目指します。略して「視覚リハ」と言います。
日本で唯一の視覚障害者・聴覚障害者のための大学です。所在地は茨城県つくば市。視覚障害の学生が学ぶ春日キャンパスと聴覚障害の学生が学ぶ天久保キャンパスがあります。視覚障害の学生は、保健科学部で鍼灸・理学療法・情報システムを、聴覚障害の学生は産業技術学部でデザイン・情報科学・建築・工学系のいずれかを専攻します。大学院にはもうひとつ情報アクセシビリティの専攻課程があり、ここだけは視覚と聴覚に障害の無い人も入学可能です。
視覚に障害のある児童・生徒のための学校です。一般的に幼稚部から高等部まで、年齢に応じた教育が行われます。支援機器を用いたり、点字や白杖歩行などを学ぶ他は、普通学校の教育内容と変わりはありません。違う点として、高等部理療科があるところでは「鍼・灸・あんまマッサージ指圧」の国家資格取得を目指す大人の方も入学されます。以前は盲・聾(聴覚障害者)・養護(知的障害者)の3つの学校に分かれていたのが、2007年4月から複数の障害種別を一本化できる教育制度に移行されました。そのため視覚特別支援学校などの名称に変わった学校もありますが、視覚障害の生徒のみが在籍する学校では現在も盲学校の名称がそのまま使われています。