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一緒にまなぼう

障害のこと、福祉のこと、みんなが一緒に笑顔で暮らせる社会のこと
興味はあるけど知らない言葉がたくさん……。
でも知らないことは恥ずかしいことではありません。今日から一緒にまなびませんか?
クロックポジション(くろっくぽじしょん)
か 行コミュニケーションともに生きる

視覚障害者、特に全盲の方にモノの位置を伝えるための手段。アナログ時計の文字盤に見立てる説明方法で、位置関係としては、当事者から見て手前が6時、正面奥が12時、右側が3時、左側が9時となります。例えば、食事のときにテーブルの上の料理の位置を、「7時の場所にご飯、5時の場所に焼き魚、10時の場所に……」という感じです。また、「約10メートル進んだ先、2時の方向に受付があります」といったふうに、広い空間でも活用できます。

テキスト:これ・それ・あれ 指示語はやめて/イラスト:丸テーブルに並ぶ料理と時計の文字盤
盲導犬を見かけたら(もうどうけんをみかけたら)
ま 行ともに生きる

街でパートナーと歩いている盲導犬は仕事の最中です。やってはいけないことを知って安全な移動にご協力ください。「声をかけたり口笛を吹いたりしない」「目を合わせて気を惹く行動をしない」「さわらない」「食べものを見せたり与えたりしない」 反対にやってほしいこともあります。まずは盲導犬の視界の外から静かに見守ってください。そして信号のある場所や、道に迷っている様子が見られたら、視覚障害者にお声がけをお願いします。

4つの行為(呼ぶ・口笛を吹く、気を惹く行為をする、撫でる、食べ物を与える)にバツ印のイラスト
盲導犬の数(もうどうけんのかず)
ま 行ともに生きる

日本では、2023年3月31日現在で836頭の盲導犬が実働しています(※)。ですが盲導犬を希望している視覚障害者はおよそ3,000人とみられており、まったく足りていません。英・米・仏などの諸外国と比べてもかなり少なく、さらに2009年をピークに年々減少傾向にあります。減少理由はいくつかあると考えられますが、盲導犬1頭の育成にかかる費用は5~600万と言われており、そのほとんどが寄付でまかなわれていることから厳しい現実が見えてきます。

 

(※)社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会・自立支援施設部会盲導犬委員会報告書

年ごとの盲導犬頭数を表す棒グラフと育成団体の街角募金のイラスト。テキスト:必要としている方のために/皆さまのご支援を
盲導犬に関する義務(もうどうけんにかんするぎむ)
ま 行ともに生きる

不特定多数の人が利用する施設は、盲導犬の同伴を拒否してはいけません。これは身体障害者補助犬法、および障害者差別解消法で定められています。補助犬とは、盲導犬・介助犬・聴導犬の総称です。身体障害者補助犬法では、施設側への受け入れ義務だけでなく、訓練事業者に質の高い補助犬の育成を、ユーザーには予防接種や定期健康診断などの健康管理、ブラッシングやシャンプーなどの衛生管理、適切な場所での排泄といった行動管理を義務付けています。

盲導犬同伴の女性を笑顔で接客する飲食店の店員さんと盲導犬をシャンプーしている視覚障害の男性。テキスト:事業者の側にも/管理する側にも
盲導犬の一生(もうどうけんのいっしょう)
ま 行ともに生きる

盲導犬の生涯には5つの節目があります。まずは誕生。盲導犬候補として生まれた子犬は2ヶ月ほど母犬や兄弟と一緒に過ごします。その後パピーウォーカーと呼ばれるボランティアのご家庭に10か月ほど預けられます。ここで人間と暮らす楽しさを覚え、人間への信頼を育んでいきます。続いて訓練期。盲導犬育成団体の施設で、盲導犬として必要な訓練を受けます。試験に合格したら、のちにパートナーとなる視覚障害者のユーザーと一緒に共同訓練も行います。いよいよ実践。ユーザーの家で共同生活をしながら、いろんなところへお出かけします。そして引退。10歳ごろを目安にユーザーの元を離れ、ボランティアの一般家庭でゆっくり過ごします。

母犬の元でじゃれている子犬たちと、カレンダーがめぐれて時の流れを表しているイラスト。テキスト:誕生から引退まで
盲導犬(もうどうけん)
ま 行移動支援ともに生きる

視覚に障害のあるユーザーと一緒に外出し、移動の手助けをしてくれる犬。仕事中はハーネスという白い胴輪を付けます。ハーネスの背中部分にあるハンドルを通じてユーザーは盲導犬の動きを感じ取ります。行き先はユーザーが指示をするので盲導犬が自分の意思で誘導するわけではありません。歩行中に障害物・曲がり角・段差があればユーザーに伝えて、安全に導くのが役割です。視覚障害者の行動範囲を広げてくれる大切なパートナーなのです。

盲導犬と歩いている女性のイラスト。テキスト:一緒なら、段差も曲がり角も障害物も、難なく歩ける
不当な差別的取扱い(ふとうなさべつてきとりあつかい)
は 行ともに生きる法令

障害者差別解消法に記載のある禁止事項です。行政機関や事業主が、正当な理由なく障害のある人と障害の無い人への対応に差を付けて、障害のある人にだけ理不尽と思えるような言動や要求をすること。例えば、何らかのサービスを提供する際に、障害者だからという理由で、サービスの提供を拒否したり、サービスを受けるための特別な条件を付けたり、時間や場所などの制限を設けたりすることなどがこれに該当し、いずれも許されません。

スポーツジム。スタッフの男性が申し訳なさそうに白杖の男性に入会を断っている様子。
合理的配慮(ごうりてきはいりょ)
か 行ともに生きる法令

障害のある人は、日々の暮らしの中で「難しいな」「大変だな」と感じる場面があります。これを周りの人のサポートや環境整備などによって解消しようとするものです。障害者差別解消法では、役所や企業が負担になりすぎない範囲で、障害者からの求めに応じて何らかの手立てを講じるよう示されています。当初は国や自治体のみが法的義務の対象でしたが、法改正により、2024年4月1日からは、民間企業も努力義務でなく法的義務の対象となります。

デパートの案内カウンター。補聴器を付けた男性に受付の女性が筆談で説明。
白杖利用者への配慮(はくじょうりようしゃへのはいりょ)
は 行ともに生きる用具

街で白杖を持った人を見かけたら、「困ってないかな」「危険がないかな」と気にかけつつ見守ります。困ってそうであれば正面から「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてください。そして半歩前に立って、肘か肩につかまってもらいましょう。ただし困っている様子はなく、スタスタと歩いている方には声をかけず見守るだけにします。一方、危険が迫った状況では、「そこの白杖の方、止まって!!」とはっきり伝えてください。また、白杖を持った人の横を自転車で通り過ぎるときは、十分な距離を取るか、自転車を降りて押していくようにお願いします。白杖が自転車に接触すると、杖が折れたり転倒する危険があります。

点字ブロックの途中に工事用の三角コーンがあり困っている白杖の男性。それに気付いた小学生の男の子。
バリアフリー(ばりあふりー)
は 行生活支援移動支援ともに生きる考え方

誰もが生活しやすくなるように、社会の中にある障壁を取り除くこと。障害者や高齢者、ベビーカーを押している人にとって移動しづらい場所があったとします。そこにスロープを付けたり、手すりを付けたり、エレベーターを設置したり、あるいはもっと大掛かりな工事をしたり。みんなが移動できるようにするためにはいろいろな方法が考えられます。視覚障害者の移動を妨げるバリアを無くすにはどんな方法がありそうでしょうか。皆さんも一度考えてみてください。

右上:段差を前に困っている車いすの女性。右下:スロープが付いて通れるようになった先ほどの女性。
ユニバーサルデザイン(ゆにばーさるでざいん)
や 行ともに生きる考え方

障害のある人もない人も、大人も子どもも、そして性別や国籍、能力や体力の違いなどにもかかわらず、可能な限りいろんな人にとって使いやすいデザイン(モノやサービス、都市や生活環境など)のこと。バリアフリーが障害者や高齢者などの一部の人を対象として、今ある障壁を取り除く、という考え方であるのに対し、ユニバーサルデザインは最初からどんな人にも使いやすいように設計されたものを言います。

車いすユーザーもベビーカーも白杖使用者もみんな同じ空間で快適に移動している様子
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